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執筆者の写真Homare Yamamoto

経営改善の進め方⑧ 営業利益・経常利益について

おはようございます。所長の山本誉です。

3月も中旬に入りましたね。今年度もあとわずか。

「巣ごもり」していても、月日が経つのは早いものですね(笑)。

今年度中に、やり残したことを片付けられるよう、

いろんな意味でこれから頑張ります。



さて、今回は、「簡易経営分析表」の項目にある

「営業利益・経常利益」について説明したいと思います。


●営業利益・経常利益

営業利益は、本業での儲けを示す指標、経常利益は、本業以外の儲けや借入金の支払利息などを含めた会社としての儲けを示す重要な指標です。


利益を示す指標としては、この他、税引前当期純利益や当期純利益という指標がありますが、

これらは、経常的でない臨時の収入や支出(特別損益)も含むため、経常的な経営状況のチェックには、営業利益や経常利益の段階で、黒字化が継続しているかどうか、今後も継続していくかどうかということが重要になります。


営業利益や経常利益は、「儲けとしての利益」として、経常的なコストの支払後の、

さまざまな資金の拠出源泉となるものです。

設備投資、借入金返済、納税、手元資金確保などのもとになる利益です。


そのため、営業利益や経常利益の黒字化を行い、継続し、増加させていくことが、

企業経営の基本です。


しかし、営業利益や経常利益が黒字であり、利益が出ていても、

手元資金は減少することがあります。


それは、現行の会計制度が、「現金主義」ではなく「発生主義」と呼ばれる、

資金の収支を伴わない取引についても、収益や費用に計上することとなっているためです。


そのため、営業利益や経常利益が黒字になっている場合、

それが資金の裏付けを伴った利益なのかどうかを確認するため、

現金預金も同時に増えているかどうかを確認する必要があります。 また、現金預金が増えていても、同時に、

借入金が増加していないか確認する必要があります。 現金預金の増減や借入金の増減と見比べながら、

営業利益や経常利益が黒字化しているのかどうかを確認することが、

その利益が「資金的裏付けを伴った利益」かどうかが簡便的に判断できます。


このことは、是非、会計初学者の方はとくに、覚えておいていただきたいと思います。


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