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執筆者の写真Homare Yamamoto

キャッシュ・フロー会計を学ぶ③ お金に色をつける

こんにちは。所長の山本誉です。

お正月が明けると、やはり慌ただしくなりますね。

コロナ禍で、ずっと在宅ワークを行っているため、「年末年始」という感覚もなく、

気がついたら新年に突入していたという感じです。

コロナの早期終息を心より祈るばかりの毎日です。


さて、今回は、「キャッシュ・フロー計算書」の持つ特徴の一つ、 「お金がどこから入ってきて、どのように使われたのかが把握できる」

つまり、「お金に色をつける」という大切な考え方について、

まずは大枠から説明したいと思います。 キャッシュ・フロー計算書では、お金に4つの色をつけます。 その4つとは、 ① 営業活動で儲けたお金(営業キャッシュ・フロー:営業CF) ② 設備投資など、営業活動でさらに儲けを増やすためのお金(投資キャッシュ・フロー:投資CF) ③ 事業に必要なお金を銀行から借りたり、返済するお金(財務キャッシュ・フロー:財務CF) ④ 上記①~③のお金の増減活動による手元現金の増減(手元キャッシュ・フロー:手元CF) なお、会計上は、①~③の「3つのキャッシュ・フロー」と説明されていますが、 私は、「手元資金の増減も重要なキャッシュ・フロー」と位置づけ、

「手元CF」と呼んで、4つ目のキャッシュ・フローとして分類しています。 さて、この4つのキャッシュ・フローですが、 これは、家計で考えるとわかりやすいと思います。 お勤めの方に例えると、 ①の営業キャッシュ・フローは、給与収入による通常の家計収支のお金 ②の投資キャッシュ・フローは、子供の教育資金や自己啓発資金 ③の財務キャッシュ・フローは、住宅ローンやカードローンなどの借入・返済 ④の手元キャッシュ・フローは、貯金 というように置き換えられます。 このように考えると、キャッシュ・フロー計算書というものが、

身近に感じられるのではないでしょうか。 まずは、キャッシュ・フロー計算書というものは、 会社のお金を4つに分けて考えることを前提にしているということが理解できれば、 会計上の深い専門知識がなくとも、キャッシュ・フロー経営を行うことは十分可能です。(続く)


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